こんにちは、ヒデヨシです。
ビットコイン・仮想通貨のニュースを見ていると、不正流出やら、ハッキングやら、詐欺やら、なんだか物騒なものばかりが出てきます。
そこで思うのです。
実際のところ、仮想通貨は危険なの? 安全なの?
そしてその結論は、
仮想通貨はまだ安全ではない。しかし、危険でもない。
です。
それは一体なぜなのか。
今回は、仮想通貨がなぜ危険だと言われているのか、その疑問を一つずつ検証していきます。
そして、
「実際のところどうなのよ?」
という疑問に答えを出していきます。
この記事を読み終えたころには、仮想通貨へのネガティブな偏見が少し解消されていることを約束いたしましょう。
目次
そもそも仮想通貨・ビットコインとは?
まず、あなたは仮想通貨についてよく理解できていますか?
そもそも仮想通貨とは何なのかを簡単に紹介しておきましょう。
仮想通貨の原点であるビットコインは「お金の国境」をなくすために誕生しました。
世界にはたくさんの通貨があり、それぞれの国で価値が違います。
それゆえ、以下のような不便が生じます。
- 海外旅行へ行くとき、たとえば「円」を「ドル」に両替するといった手間が発生する。
- 外貨へ両替する際には手数料が差し引かれるため損をする。
- 海外で買い物をしようとしたとき、普段使っている通貨ではないので、実際にどれくらいのお金を使っているのか分かりにくい。
など。
そこで思うのです。
「ああ、どうせなら世界共通のお金があったら便利なのに。」
そうした発想から、世界共通のお金を作ろうとして生まれたのが「仮想通貨・ビットコイン」です。
仮想通貨はもともと世の中を便利にするために生まれたものだったのです。
実際のトラブルを見ると、仮想通貨自体は危険ではない
人々のためを思ってつくられた仮想通貨ですが、なぜ危険なイメージが先行しているのでしょうか。
その原因を探るために、実際に起きている仮想通貨のトラブルについて知る必要があります。
ここからは、仮想通貨トラブルの原因を探っていきましょう。
仮想通貨のトラブルは大きく以下のような分類になります。
- 詐欺にあった
- ハッキングされて盗まれた
- パスワードがわからない
- 送金先を間違えた
- 仮想通貨投資で損をした
一つ一つ見ていきましょう。
詐欺にあった
仮想通貨のことを比較的知っている人が、よく理解していない人をだますことで起きるトラブルです。
被害者は詐欺の手口などを知らないにもかかわらず、うまい儲け話に乗った結果、損をしてしまった。
これはつまるところ、「仮想通貨が悪い」のではなく、「騙す人も悪いし、騙される人も悪い」と言えます。
ハッキングされて盗まれた
まず、ハッキング被害についてですが、仮想通貨がハッキングされて盗まれる大きな原因は、盗まれた人自身にあります。
というのも、ハッキング被害はフィッシングなどにより、パスワードを間違えてハッカーに自ら教えてしまうからなのです。
(※フィッシングとは、たとえば本家にそっくりなサイトをつくり、パスワードなどの秘密情報を誤って入力させて情報を盗むなりすまし詐欺のこと。)
その結果、ハッカーは本家のサイトにアクセスして、ご丁寧に教えてもらったパスワードを使って口座に侵入し、持ち主の仮想通貨を自分の口座へ送金します。
これは当然、悪意をもって盗もうとする方が悪い。
しかし、フィッシング詐欺だと気づかずに情報を与えてしまったこちらも悪い。
これも「仮想通貨が悪い」のではなく「人が悪い」ということになります。
パスワード(秘密鍵)がわからない
仮想通貨の利用には必ずパスワード(秘密鍵)が必要になります。
このパスワードは世界に一つだけのため、忘れてしまうと二度と取り戻すことはできません。
再発行もできません。
結局、「パスワードを管理する人が悪い」ことになり、泣き寝入りするしかないのです。
送金先を間違えた
仮想通貨は目的の相手に送金することができます。
ただし、仮想通貨の送金は、銀行の振込とはわけが違います。
間違えた宛先(アドレス)に送金してしまうと、最悪の場合、送った仮想通貨は消滅したり取り出せなくなったりして二度と戻ってきません。
これは送り手がアドレスを間違えたために起きたヒューマンエラー。
やはり「人」が原因の事故です。
仮想通貨投資で損をした
仮想通貨の投資で億万長者になった人もいる一方で、大きく損している人もいます。
仮想通貨は現在発展途上のため価格の変動が激しく、投資対象としてはハイリスク・ハイリターン。
それを承知の上で投資は行うべきですが、「儲かりそうだから」という安易な理由で手を出し、大きく損をしている人は後をたちません。
結果、仮想通貨の投資も相場の動きを読み切れなかった「人」が原因で損をしているのです。
人間の悪意やミスが「仮想通貨は危険」というイメージを生み出している
あらためて仮想通貨のトラブルを振り返ってみましょう。
- 詐欺にあった
⇒騙す人も騙された人も悪い - ハッキングされて盗まれた
⇒不注意な人、悪意を持っている人が悪い - パスワードがわからない
⇒自分の管理が悪い - 送金先を間違えた
⇒自分のミス - 仮想通貨投資で損をした
⇒相場を読めない人が悪い
こうして見ると、仮想通貨が危険だというイメージは、すべて人がつくり出しているものだということがわかります。
結局のところ、仮想通貨は危ないと言われているのは、仮想通貨が原因なのではなく、それを扱う「人」に問題があるのです。
まだ安全ではないのは規制が追いついていないから
また、仮想通貨は今のところ安全だとは言えません。
これは法的な規制が追いついていないためです。
法律がしっかりと整備されれば、今まで野放しになっていた詐欺などは摘発され、より安心して利用することができるようになります。
少しずつ法整備はされてきていますが、まだまだ時間がかかる状況。
ですから、仮想通貨が安全かと言われると、「まだ安全ではない」という回答になります。
まとめ-仮想通貨を知り、上手に付き合っていくことが大切
ここまで「仮想通貨は危険なのか?」ということについて話してきましたが、あらためて以下にまとめておきましょう。
- そもそも仮想通貨はお金の国境をなくすために生まれた便利なもの
- 仮想通貨が危険なのではなく、それを扱っている「人」が危険なイメージを生み出している
- 法整備が進んでおらず、まだ安全とはいえない
以上より、
実際のところ、仮想通貨は危険なの? 安全なの?
という問いかけへの答えは
仮想通貨はまだ安全ではない。しかし、危険でもない。
という結論となります。
いかがでしたか。
現状では、仮想通貨は「火」と同じです。
とても便利で多くの恩恵をもたらしてくれますが、扱い方を間違えればやけどする。
どのように扱えばいいのかよく知られておらず、広く定着していないために、危険だと思ってしまうのです。
まるで「火をはじめて発見した人類」のような状態ですね。
火も仮想通貨も、大切なのは上手に付き合うこと。
よく分からないから、ちょっと危険だからといって、その可能性を否定してしまうのはとてももったいないことです。
もし、あなたが「仮想通貨は危ないものだ」「危険だから手を出さないほうがいい」と思っているのなら、まずは仮想通貨というものを知ることからはじめてみてください。
わたしは知れば知るほど、世界が便利になるとても素晴らしい技術だと確信しています。
危ないからと距離を置くのではなく、扱い方・つきあい方を知る。
そうすることで大きな恩恵を受けることができ、自分の生活の質も大きく向上します。
分からないから危険、という発想はやめて、一歩ずつ歩み寄っていきましょう。
以上、今回は「仮想通貨は危険なのか?」について学びました。
ヒデヨシ
Photo: Descryptive.com via flickr