トークンエコノミーとは? 仮想通貨初心者にもわかりやすく解説

Token Economy

こんにちは、ヒデヨシです。

仮想通貨について学んでいると見聞きする「トークンエコノミー(Token Economy)」という言葉。

多くのメディアでも話題になっていますが、いったい何なのでしょうか。

今回は、「トークンエコノミー」についてわかりやすくまとめて学んでいきます。

 

トークンエコノミーとは?

トークンエコノミーとは、簡単に言うと、お金以外のモノが価値を持って交換し合える経済です。

(ここで言う「お金」とは「国が発行している通貨(法定通貨)」を指します。)

ふつう、お店などで何かが欲しければ、お金を相手に渡すことでその何かを手に入れることができますね。

「欲しい何か」と「お金」を交換する、これがいわゆるお金をつかった経済です。

ですが、トークンエコノミーで交換されるものは「お金」ではありません。

交換されるのは「お金以外の価値をもったモノ」です。

この、お金以外の価値をもったモノを「トークン」と言い、トークンが取引される世界(経済圏)を「トークンエコノミー」と呼びます。

 

・・・と言われても難しいですね。

一体どういうことなのか、トークンエコノミーをわかりやすく表したたとえ話を織り交ぜながら詳しく解説していきましょう。

 

トークンエコノミーのわかりやすいたとえ話「牛乳瓶のふた」

牛乳瓶のふたが価値をもつ

小学生であるAくんの学校では給食のとき、牛乳瓶で牛乳が配られていました。

ふつうなら捨てられてしまうその牛乳瓶のふたですが、Aくんは興味をもったので、捨てずに集め始めました。

自分の飲んだ牛乳瓶のふたはもちろん、友達からもらったり、隣のクラスからもらったり。

そうして牛乳瓶のふたを集めているうちに、Aくんを見ていた周りの友達も興味をもって牛乳瓶のふたを集め始めるようになり、空前の「牛乳瓶のふたブーム」がおこりました。

このとき、ゴミ同然だった「牛乳瓶のふた」に価値が生まれたのです。

 

牛乳瓶のふたを「お金の代わり」に取引がはじまった

価値が生まれた牛乳瓶のふたは、人気が出ていろいろなモノと交換されるようになりました。

  • 牛乳瓶のふた1枚と消しゴム
  • 牛乳瓶のふた5枚と給食のパン
  • 牛乳瓶のふた20枚と今日の掃除当番
  • 牛乳瓶のふた30枚とレアものの牛乳瓶のふた

など

牛乳瓶のふたという「お金の代わり」で身の回りの価値をはかるようになり、取引が活発になり、自然と「お金の代わり」による経済圏が生まれたのです。

これは小学生たちが「牛乳瓶のふたには価値がある」と信用したことで成り立ちました。

 

経済が破綻するとき

しかし、突然この経済圏は崩壊を迎えます。

牛乳瓶のふたの経済が生まれてから1か月ほど経った時、とあるクラスメートが新品の牛乳瓶のふたを大量に、それこそ何百枚と学校に持ってきたのです。

親せきに牛乳屋さんがいるクラスメートでした。

そしてそのとき、今まで保たれていた経済のバランスが崩れてしまいました。

今まで「牛乳瓶のふたには価値がある」と思っていたのに、それがたくさんある。

牛乳瓶のふたがクラス内にたくさんあふれたことで、牛乳瓶のふた1枚あたりの価値が下がってしまい、一人また一人と牛乳瓶のふたへの興味を失っていきました。

結局、牛乳瓶のふたブームはあっけなくその幕を閉じたのでした。

 

参考:
『経済ってそういうことだったのか会議』(佐藤雅彦・竹中平蔵 著、日本経済新聞社)

 

「トークン」と「トークンエコノミー」

あっけなく牛乳瓶のふたを中心にしたブームは去ってしまいましたが、ここには大きな学びが残ります。

この、牛乳瓶のふたによる経済は、まさしくトークンエコノミーを表しているのです。

もう一度復習しておくと、トークンエコノミーとは、お金以外のモノが価値を持って交換し合える経済です。

牛乳瓶のふたは「お金以外のモノ」ですね。

それこそ、ゴミとして捨てられるはずだったものに価値が生まれ、取引が行われました。

このとき、お金以外の価値をもったモノを「トークン」と言い、トークンが取引される世界(経済圏)を「トークンエコノミー」と呼びます。

牛乳瓶のふたのたとえ話でいうと、

  • トークン:
    牛乳瓶のふた
  • トークンエコノミーの場:
    牛乳瓶のふたを取引していたAくんのクラス

となります。

無意識的ではありますが、Aくんのクラスはお金以外のモノによる経済圏、すなわちトークンエコノミーを生み出していたのです。

 

お金以外の価値をもつ「トークン」とは?

トークンについて少し補足しておきましょう。

トークンとは、お金以外の「価値をもったモノ」を指します。

お金以外のものとは、文字通り「お金以外のものは何でも」です。

先ほどのたとえ話でいうと、「牛乳瓶のふた」がトークンにあたりました。

簡単にいうと、他人が「とてもいいな! 欲しいな!」と思えるモノはすべてトークンになります。

ここで大切なのは、実際に存在している現物だけではなく、時間やスキルといった手に取ることができないモノも価値を持つトークンとなる点です。

普通の物々交換は「物」と「物」を交換します。もちろんこれもトークンエコノミーの一種です。

しかし、「物以外」も価値を持ちます。

たとえば、

  • 自分の子育て経験談
  • 英会話力
  • プログラミング能力
  • 料理の腕前
  • ナンパのスキル
  • 自分の時間

など

こうした手に取ることができないモノ、いわば「自分の強み」といったものも欲しい人がいることで価値が生まれます。

現代では国が発行しているお金(法定通貨)以外のものが価値の基準となって、取引される動き、すなわちトークンエコノミーが活発になってきているのです。

 

トークンエコノミーと仮想通貨

では、トークンエコノミーと仮想通貨にはいったいどんな関係があるのでしょうか。

話のはじめの方に、「お金」は「国が発行している通貨(法定通貨)」と補足していました。

この定義に当てはめると、ビットコインなどの仮想通貨はお金ではありません。

実際、ビットコインなどの仮想通貨は国が管理しているものではなく、ブロックチェーンという技術を使って仮想通貨の利用者みんなで管理しています。

つまり、仮想通貨は「お金以外の価値をもったモノ」、つまり、牛乳瓶のふたと同じような「トークン」ということになります。

そう、実は、仮想通貨も広い意味ではトークンと同じなのです。

ですから、仮想通貨が流通して使えるような世界(経済圏)も「トークンエコノミー」ということになります。

仮想通貨は、お金以外の価値を交換するトークンエコノミーの代表的な存在だったのです。

 

トークンエコノミーを代表するサービス「VALU」

トークンエコノミーが広がり、お金以外のモノが価値をもち取引される動きが活発になってきました。

この新しい経済の構造をつかったサービスも続々出てきています。

代表的なサービスである「VALU(バリュー)」もその一つです。

 

VALU(バリュー)

VALUは、一個人を「会社」に見立てて、応援者を募り、資金を集めるプラットフォームです。

個人の価値を可視化できる特徴があります。

簡単な仕組みは以下の通り。(仮にAさんがVALUで資金を集めるとしましょう。)

  1. AさんがVALUに登録する
  2. VALU登録者(Aさん)は「自分はこんな強みや将来の計画があります」とアピール
  3. その強みを自分の価値として独自の「トークン」を発行
  4. Aさんを応援したいと思った人は、Aさんのトークンをビットコインと交換
  5. Aさんはビットコインで資金を調達できる
  6. さらに、Aさんが世間で活躍してどんどん有名になる
  7. 世間から見たAさんの価値(期待値)が上がる
  8. Aさんのトークンの価値も上がる

ふつう、会社は株式を発行して投資家や銀行からお金を投資してもらい資金を集めます。

この原理を利用して、VALUでは一個人でも自分のトークンを発行して資金を集めることができるようになっています。

また、取引は仮想通貨(ビットコイン)で行われるので、日本だけでなく世界中から資金を募ることができます。

今までは組織でないと資金を集めることが難しかったのですが、個人でも資金を調達することができるようになった画期的なサービスなのです。

VALUのこうしたサービスをはじめとして、現在、個人の価値を数値化することができるサービスが次々とリリースされてきています。

お金以外の価値を交換するトークンエコノミーが浸透すると、こうしたサービスはどんどん加速していくでしょう。

 

トークンエコノミーが実現する未来

トークンエコノミーが広まってくると、個人の価値がより重視されるようになります。

そうなるとどのような未来になるのか、以下に予想していきましょう。

 

トークンエコノミーで「個人」の時代がやって来る

トークンエコノミーでは、個人の強みが価値となり資金を集めることができるようになります。

これは、言い換えると、組織(会社)に属するメリットが薄まってくるということです。

一般的に、わたしたちは会社という組織に属して、その会社のために働き、給料という形でお金を手に入れます。

「自分の時間と労働力」を「お金」と交換している形です。

しかし、VALUのように、個人でもお金を集められる仕組みができたことで、組織(会社)にお金の面で依存する必要がなくなりました。

このため、今後の世界の働き方は大きく変わっていくことが予想されます。

 

トークンエコノミーで変わる人々の考え方

どのようになるかというと、まず、「会社は専門スキルを身につけるための学校」という認識に近づきます。

つまり、「会社に属して生涯を過ごす」というような発想から「自分のスキルアップために会社を利用する」という発想にシフトするのです。

(というか、本来この考え方であることの方が健全なのですが…)

そして、個人が重視されるトークンエコノミーでは、会社と個人の関係は、

「有名企業の○○社にいるAさんってすごい!」

から

「有名なAさんのいる企業○○ってすごい!」

のように、企業のネームバリューよりも、個人のネームバリューが重視される発想にいずれ変わっていくでしょう。

 

一人でも生きていけるかが問われる時代へ

もちろん、大きな組織に属することで、

  • かかわることができるビジネスの規模は大きくなる
  • 専門的なスキルも身につけられる
  • 様々な人脈を築くこともできる

といったメリットもあります。

しかし、安泰だといわれた大企業が次々に経営の危機に陥っている現代では、今自分のいる会社もいつ無くなるか、あるいはリストラされるかといったリスクも常に付きまといます。

そうした現代社会の状況をみたとき、会社だけに依存せず、自分一人でも生きていくことができる力が必要とされるのです。

 

組織と個人を柔軟に行き来できることが求められる

ただし、一人で生きていくというのも、当然大変です。

トークンエコノミーでは、「自分自身が価値」になります。

ということは、一度自分のお客さんからの期待や信用を失ってしまうと、それを取り戻すことが非常に大変になります。

組織という後ろ盾もなくなるので、積極的に行動できなくなるかもしれません。

ですから、今後生きていくうえで大切なのは、「個人」と「組織」を柔軟に行き来することになります。

組織のメリットを上手に活用しながら、個人の強みを伸ばしていく。

そうしたバランスの良さも、将来必要とされるスキルになってくるでしょう。

自分のライフスタイルに合わせて、生き方を柔軟に選択する時代が目前まで迫っているのです。

 

時代に取り残されないために必要な「発信力」

トークンエコノミーの時代に取り残されないようにするには、自分の価値となる「自分ならではの武器」を持っておく必要があります。

特に、必要になるのは「信用」

「わたしなら○○ができます」と言うことは誰にでもできます。

しかし、その言葉を純粋に受け入れて信用してくれる人はいません。

では、相手は何を見て判断するのかというと、その人の実績です。

ただし、実績を確認するときには、その人の社歴といった履歴書上に書くものではなく、SNSやブログなどでその人が自分の実績を発信しているメディアになります。

たとえば、自分の日々の研究をブログで発信していれば、それが履歴書代わりになり、相手に信用してもらえるようになります。

個人が重視される時代には、社歴よりも、個人のメディアの方がその人をよく表しているので説得力があるのです。

ブログにウソを書くこともできますが、「ウソはばれます」。絶対におすすめできません。

先ほども言いましたが、一度失った信用を取り戻すことは非常に難しいです。

だからこそ、誠実に、自分を発信し続けることが大切。

そして、発信していると、その情報を見つけて興味を持った人から声をかけてもらえるようになります。

「自分の発信メディア」を持っている人はそれ自体が自分の名刺のようなもの。

何もしていない人よりも有利なのは明らかですね。

 

今から発信することに慣れておくことをおすすめします

発信することに慣れていない人は、Facebook や Twitter といったSNSで自分の考えを発信することを恥ずかしく感じるかもしれません。

しかし、勇気をもって一歩を踏み出すことをおすすめします。

なぜなら、発信していることでチャンスをつかんだ人もたくさんいるからです。

Instagram にファッションの写真を載せていたらスカウトされたとか。

勉強した専門知識をブログに書いていたら企業からスカウトのオファーが来たとか。

これは、発信していなければ決して実現しないことです。

見栄えのいい履歴書よりも、個人の価値を確認できる自分のメディアを持つことで、個人として生きていく力になるのです。

 

トークンエコノミーについてまとめ

トークンエコノミーについてあらためて以下にまとめておきましょう。

  • トークンエコノミーとは、お金(法定通貨)以外のモノが価値をもち交換できる経済圏のこと
  • トークンとはお金以外の価値をもったモノのこと
  • 時間、信用、スキルといった、手に取れる「物」以外もトークンになりえる
  • ビットコインなどの仮想通貨も広い意味でのトークン
  • 個人の価値が重視される時代が近づいている
  • ブログなどの自分のメディアをもって日ごろから発信することでチャンスは広がる

 

以上、今回はトークンエコノミーについて学びました。

ヒデヨシ

 

Photo: Descryptive.com

 

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